スズキ スイフトスポーツ 試乗【内外装】トルク感あふれる加速 走りの楽しいコンパクトスポーツを実感!

あなたに走りの楽しさを伝えたい!「たか」です。
以前にスイフトスポーツのマニュアル車に試乗したことがありましたが、その時は久しぶりのマニュアル運転に四苦八苦で、スイフトスポーツの特徴があまりわからずに試乗が終わってしまった(汗)という苦い?経験があります。
その後、実はスイフトスポーツのAT車もなかなかのもので楽しい車に仕上がっている!とのネット情報を見聞するにつれて、もう一度今度はAT車に乗って、スイフトスポーツの良さをちゃんと確かめたい!と言う気持ちが強くなっていました。
そこでAT車の試乗車があるディーラーさんを調べたところ、青森市内に一件だけ発見!すかさず電話をして試乗予約の電話を入れたことは言うまでもありません。
今回の記事は…

こういった方々の参考になれば幸いです。
【スイフトスポーツ主要スペック】
機種名 | スイフトスポーツ |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) |
トランスミッション | 6AT |
エンジン型式 | K14C型 |
種類 | 水冷4サイクル直列4気筒直噴ターボ |
総排気量 | 1,371 |
最高出力(kw/rpm)ネット | 103(140ps)/5500 |
最大トルク(N・m/rpm)ネット | 230(23.4kg・m)/2500~3500 |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料消費率(km/L) JC08モード | 16.2 |
セーフティパッケージ装着なし
2WD 6MT 1,836,000円
2WD 6AT 1,906,200円
セーフティパッケージ装着車
2WD 6MT 1,922,400円
2WD 6AT 1,992,600円
セーフティパッケージ・全方位モニター装着車
2WD 6MT 1,980,720円
2WD 6AT 2,050,920円
もくじ
スズキディーラーを訪問しスイフトスポーツとご対面
ディーラーへ到着し整然と並んでいる試乗車の中にスイフトスポーツを発見!
ひときわスポーティな雰囲気をかもしだしている車なので、すぐにわかります。
以前に試乗したスイフトスポーツ(マニュアル車)はスイフトを象徴する見事なイエローカラーでしたが、今回のAT試乗車はホワイトの車でイエローに比べると落ち着きのある風格が漂っている印象です。
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では、以前からお世話になっている営業マンの方と一緒にスイフトスポーツを見ていきます。
まずはエクステリアから。
スイフトスポーツのエクステリア
とても扱いやすそうなコンパクトなサイズで、しかも走りの予感を感じさせる!そんな頼もしいデザインになっています。
やや低めでワイドなボディから放たれる個性と存在感。躍動的で流れるような曲線美。
いかにも走るぞ!と思わせるボディフォルムは、言い換えると無駄のない美しさ!と言って良いのかもしれません。
フロントヘッドランプはLED仕様で、セーフティパッケージ装着車はハイビームアシストが付いています。
フォグランプはハロゲンですが、LEDポジションランプと相まって夕方から夜間の安全性を高めてくれるでしょう。
スイフトスポーツ専用アルミホール&タイヤサイズ195/45R17
リヤに目を移すと、リヤバンパーから続く迫力ある2本出しマフラー(デュアルエキゾーストパイプ)が目を引きます。
いかにも”走るぞ”的なリヤの顔は、挑戦的でもあります。
ここにもスズキのこだわりが感じられ、スイフトスポーツは躍動的で胸躍る走りの車を目指したことを感じることができます。
サイドにも特徴的なデザインが施されており、流れるような流線形のデザインはリヤドア部分に凝縮されているといった感があります。
リヤドア取っ手部分がリヤウインドウ横に付いているのが特徴で、これは流れるデザインにこだわったためと理解できます。
こだわるところには大いにこだわる、スズキらしさが見てとれるところですね。
スイフトスポーツのインテリア
インテリアに目を向けてみましょう。
スポーティな印象のインテリア
まずはディスプレイ部分から。
ディスプレイ、カッコイイです!
一目見て気に入ってしまったのですが、まずは赤色のタコメーターを見た瞬間、脳天にワクワク感が倍増されます(笑)
そしてダークシルバーのスピードメーターが、タコメーターの赤ととてもマッチしています。
美しいコントラストを演出するこの2つのメーターと、繊細に刻まれた目盛とデザインがスポーティな印象を強調しています。
そして中央には、フルカラーのマルチインフォメーションディスプレイが搭載されていて、燃費・走行距離・時計表示などはもちろん、パワー・トルク表示、そしてブーストまで表示してくれます。
このカッコよさは、国産車レベルではかなり秀でたものと言えると思います。
ワクワク感が止まらない…そんなメーター・ディスプレイ表示になっています。
真ん中にスズキの”S”の文字がハードに刻印され、ステアリング左側にオーディオ類のスイッチ、右側はアダプティブクルーズコントロールのスイッチが備わっています。(セーフティパッケージ装着車)
スポーティなステンレス製ペダルプレートです。
インパネ・ドアアームレスト・コンソール部分に赤色のオーナメントが加飾されていてスポーティな印象を高めています。
セミバケット式の専用のスポーツシートは”sport“のロゴ入りです。
後席スペースは広いとは言えませんが、思ったほど狭くなかったです。
握りこぶし2つほど空間がありました。
リヤウインドウは視界良好です。
リヤドア取っ手をウインドウ横に持ってきたデザインの都合上、サイドの三角窓がふさがれています。
この車を約200万円で売るための工夫は並大抵ではなかったでしょう。
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スイフトスポーツ試乗!
走行・加速フィール
さあ、いよいよ試乗です。
ここまでエクステリア・インテリアを見てきましたが、内外装からくるこの車のスポーティ感が本当に走りにも詰め込まれているのか?
これは自身で確かめるしかない!
ということで、どんな走りを見せてくれるのか興味津々!早速車に乗り込んで試乗スタートです。
6MTだけでなく、6ATについても鋭い加速をもたらすギヤ比が設定されており、スポーティな走りのためのチューニングがされているようです。
キックダウンも抑え、アクセル操作に瞬時に反応して加速するスポーティなATになっています。
この車のエンジンスペックは、最高出力103(140ps)/5500、最大トルク230(23.4kg・m)/2500~3500となっています。
1.4L車としてこの数値は高パワースペックです。しかも車体重量は990キログラムと1トンを切っており、これはパワー感を期待せずにはいられません。
走り始めると「トルク2500回転~」となっていますが、もっと下からトルクが効いている感じがします。
低回転域から力強いトルクを発揮する直噴ターボエンジンは、胸のすく爽快な加速を実現しているのを感じることができます。
太いパワー感がアクセルペダルから伝わってきて、走りに余裕があります。
途中、信号停止後の発進時に一度だけアクセルを踏み込んだところ、野太いマフラー音とともに一瞬「ふわっ」と浮いたような印象をもったのは錯覚だったのでしょうか?
乗り心地・ステアリングフィール
乗り心地については私のレヴォーグSTIとの比較になりますが、それなりの硬さはあるがスイフトスポーツはレヴォーグSTIより若干マイルド?との印象を持ちました。突き上げ感も少なく、足がよく動いている印象で、新開発の専用サスペンション(モンロー製ストラット&ショックアブソーバー)が効いていると思われます。
モンロー製ストラット&ショックアブソーバーは、ロールを抑えたコーナーリング性能と不快なショックをともなわない質感高い走りをもたらしてくれるようです。
ステアリングを切れば瞬時に反応し、描くラインを正確にトレースしながらコーナーを駆け抜けていく走りは、レヴォーグSTIに似ているものがありました。
レヴォーグの記事でも書いていますが、「ステアリング」はドライバーの神経と繋がっている、走行フィールに一番重要な部分だと考えます。
クルマの基本性能である「走る、曲がる、止まる」を高めた軽量高剛性の新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」
スズキブランドとして全面刷新したプラットフォーム(ハーテクト)です。
ボディ剛性を向上させながら軽量化を実現することにより、スイフトスポーツの俊敏で揺るぎない走りに大きな貢献を果たしています。
ボディを軽量化するとともに、より強靭なボディを実現。
ボディ剛性の向上と軽量化を高い次元で両立して、強固なボディを追求と徹底した軽量化により重量990㎏(AT)を実現しています。
静粛性
静粛性については、もしかすると唯一のウイークポイントかもしれません。車内での静かさは普通だと思いますが、格別静かな車とも言えないという印象です。
コスパの高いクルマを目指す開発陣が、お金をかけるべきところとそうでないところのメリハリをつけて開発したのではと思わせる部分です。
これはマイナーな思考ではなく、静粛性を高めてしまうと車両重量も重くなって走りに影響が出てしまう、そんなところが見え隠れしているようで、この車の方向性から間違いなく「走り」を優先したのではないでしょうか。
コストパフォーマンス
このクルマ、驚くことに車両本体価格が約200万円で入手できる車です。
今どきの軽自動車よりも安く購入できる、これほどコストパフォーマンスの高いクルマはないのでは?と感心するところです。
これには正直驚きでした。
お金をかけるべきところには妥協なくかけるが、そうでないところはコストを落とすことによって成り立つ図式です。
「走りの楽しさ!」を一番に目指した、この割り切った方向性は見事としか言いようがありません。
コスパがもの凄く高くて、走りの楽しいコンパクトスポーツ!ひょっとしてこんな車はスイフトスポーツしかないのかもしれませんね。
燃費
JC08モード16.2km/L (AT)を実現。
数々の最新技術を採用した新エンジン(ブースタージェットエンジン)を搭載したスイフトスポーツは、高い燃費性能も実現しています。
燃費を向上させた軽量・小型エンジンをベースに、走り出した瞬間から力強いトルクが発揮され、踏み込んだ分パワーが吹き上がるのを実感できます。
実燃費としては、7~8割程度と予想されるため、16×0.75=12km/Lほどと予想されます。
▼ 動画はこちらからご覧いただけます。
スイフトスポーツ試乗まとめ
セーフティパッケージ装着車には、今の時代忘れてはいけない安全装備がフル装備されています。アダプティブクルーズコントロールのほか、様々な安全装備が設定されていて万一の危険をアシストくれます。
セーフティパッケージ+全方位モニターを選択すると、全方位の状態をナビゲーションで表示することができます。
クルマを真上から見たような映像で、運転者から見えにくい場所もアシストしてくれます。
終わりに…
スイフトスポーツと言えば、昔から国産スポーツモデルとして有名なクルマです。
なぜかこれまで乗る機会がなかったのですが、今回の試乗で走りの楽しい、パワー感のあるコンパクトスポーツであることを実感できました。
予想にたがわぬ力強い走りを見せてくれたスイフトスポーツは、走りにこだわりのある人が求める「本格的コンパクトスポーツ」であることに疑いの余地がありません。
これからも自主独立の道を歩んで、このコンパクトスポーツを継承していってほしい!そう願って筆を置きたいと思います。
スズキスイフトスポーツの公式ホームページです。
今回の記事は以上です。
お読みいただきありがとうございました。